谷山浩子

おはようございますの帽子屋さん


の歌は、私がヤング101に入ってまもない頃に作った歌で、もともとヤングの友達や先輩達のことを考えながら作った歌なのです。夜でも「お早うございます」と言う、あのあいさつを私が初めて覚えたのは101のメンバーになった時でした。

はじめのうちは、放送局の中の世界がわたしにはまぶしすぎる気がしてとまどっていたものでしたけれどメンバーのひとりひとりを見ているうちに、みんなそれぞれひとつずつの世界をかかえて生きている、私と同じ人間なのだということがわかってきて、いろんなことがちがうふうに見えてきました。

この歌を歌う度に、101のスタジオの毎週私を驚かせたきれいなセットとか、東海林さんのピアノとか、踊っているみんなの姿を思い出すのです。私が一番気に入っている歌のひとつです。



ヤマハ・ポプコンに参加して


今回はじめてヤマハのポプコンというものに出場してきました。いろんな曲がありました。フォークやロックもカンツォーネ風のものも襟裳岬みたいなのもキャンディーズみたいなのもありました。
まるで人種がちがう感じの人たちがひとつところに集まってコンサートをやるというのはすごくおもしろくて、ポプコン以外には今のところないんじゃないかと思います。
ただ、曲の良し悪しなんて主観的なものだから、本当ならコンテスト形式にしない方がいいかもしれません。(私の好きだったグループが3つも簡単に落ちてしまったりして、今ちょっと悲しい気分なのです。)

ポプコンの目的は、アマチュアでなければ作れない歌を発見することだと思うし、ポプコンがいつか本当にそんなコンテストになることを、楽しみにしています。歌を作る上で一番大切なのは、アマチュアらしい自由さを尊重することだと思うのです。
プロみたいにカッコよくまとめようとするんではなくて、同じカッコよさでも自分なりのものを見つけることが大切だと思うのです。かく言う私めも実際は、ジョニミッチェルを聞けばそっくりなのを作ってしまうし、藤圭子さんにかぶれたら演歌っぽいのができてしまうしで、人のことは言えないのですが、それでも少なくとも、あたりまえのパターンにはまったものだけにはしたくない、と必死で抵抗しているつもりです。

最近、どうしたら歌が作れるんですかとよく聞かれます。そんなこと聞かれても困っちゃうのです。詩はできるのに曲がつかないんだよー。どうしたらつけられるの?・・・…なんてしどろもどろになっちゃって、必死で話をそらしたりして。
C、Am、F、Gをくり返して適当に合う音を並べて最後はCでジャン!で終わらせればいいんだっていう人もいるけど私はそんなの大反対で、なんでもまとめりゃいいってもんじゃないのです。むしろ絶対まとまってなくてなんだこれはっていうのでも自分らしさがあるものはいいと思う。そんなこと言ってもなんとかオリジナルを持ちたい人に対するアドバイスにはならないかもしれませんが、でもこれしかいえないのです。

だいたいインスタントの作曲法なんてないのです。とにかく本当に歌を作りたければ必死でやってみるのが一番です。しろうとも三年・四年と続ければ自然とくろうとになるとかいいます。メロディーなんてふっと浮かんでくると思うのがまちがいで(うかんでくる人もいるらしいけど)私めなど歌を作りはじめて十年いまだに作る時はしぼりだすのに死ぬ苦しみなのです。


いまいちばん気になること〜キミの初恋は?〜

私が中学1年の時で、あの人は中3だったの。背が低くてとってもやせていたヮ。ただ1人髪の毛をのばしていたり、頭がいいのにテストを白紙でだしたり…etc とにかく自由奔放な人だったの、ずいぶんいろんな面であの人の影響を受けたと思うの。おしゃべりしなかったけど、また会ってみたいヮ。


もうひとりのジョバンニ


去年の秋学校の文化祭でミュージカルプレイを上演することになって、宮沢賢二の作品から「銀河鉄道の夜」をえらびました。宮沢賢二って「風の又三郎」や「雨にも負けず・・・」などで有名な作家です、私大好きなんです。ミュージカルプレイは友達が脚本を書いて私が音楽をたんとうして作曲しました。この歌の途中に間奏が2回出てくるでしょう?そこでセリフを言うのです。ステージ101で放送したときには「博士」が山崎功さんで、ジョバンニはヒロコが自分でやったのです。みんなも一度「銀河鉄道の夜」を読んでみると、この歌がもっと好きになるのじゃないかしら・・・・・。


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