第1回 「STAGE 101 TRIBUTE」
オフライン・ミーティング・レポート

新宿編 PART3

資料を見ながら歓談する参加者のみなさん。
公序良俗に配慮し画像に特殊処理を施してあります。ご了承ください。

予約してあった室内に通されるとそこはかなり広々としたスペースで正面には2台のモニターが設置されている。
思い思いの場所に席を確保するとあらかじめ手配してあったオードブルが次々と運ばれてきた。
注文した飲み物が揃ったところで今日の幹事役、番頭さんの挨拶でいよいよ開会である。

と、いきなり私に挨拶しろと振られてしまった。
前日に「明日のために挨拶のひとつくらい考えておかねば」という思いが頭をよぎったものの、よぎっただけで考えるのを忘れていた。
結果、実につまらん挨拶をすることとなり、我が身のいい加減さを深く反省したのであった。
参加者のみなさんごめんなさいです。

さて、私のお粗末な挨拶に続いてwakaさんの音頭で乾杯をしたあと自己紹介にはいった。(実はこれも危うく忘れるところだった)
次々と自己紹介が進みピーマンさんの番である。「ニックのファンです。今日は資料として番組の台本を持ってきました。」という言葉に思わず皆の間から「お〜っ」と歓声があがる。
台本は放送関係に携わる友人から譲り受けたものだという。

続いてKussyさんの挨拶である。「今日のために元メンバーから資料を借りてきました。」
お待たせしましたKussyさん!ようやく皆さんに資料をお見せする時がやってきたのです!!
実はこの資料、元ヤング101のメンバーの弟さんと知り合いだというKussyさんがこの日の為に交渉の末に借りてきてくださった、たいへん貴重なもの。
Kussyさんはここに来るまでの間、この資料が入ったかばんを片時も離すことがなかった、といえば彼がいかに苦労して借りてきてくださったものかおわかりいただけるだろう。

さて、この元メンバーとは番組初期から活躍された女性で、誰もが記憶しているであろう主要メンバーだった方。
何を隠そう私も女性メンバーのなかでは彼女がいちばん好きだった。(ホント)
現在は芸能界を引退して某俳優夫人として主婦業に専念されている、といえばわかる人にはわかるだろう。
Kussyさんが借りてきてくださった資料とはその彼女が101時代の自身の新聞や雑誌の切り抜き、グラフNHKそしてレッスン中のスナップ写真などをまとめたスクラップブック。
きちんと整理されたスクラップブックに彼女のお人柄がしのばれる。

ひととおり自己紹介が終わったところでこれらの資料を回覧しながら歓談が始まった。
皆、熱心に資料に目を通しながら感慨深げに眺めては思い出話に花を咲かせた。
2台のモニターには「ザッツ・ミュージック」が映し出されている。
やがてビデオが「ステージ101最終回」に変わると思わず皆の視線がビデオに集まる。
とりわけ今日初めてこの映像を見る何人かの食い入るように画面に見入る姿が印象的だった。

時折、席を交代しながらさらに歓談は続く。
なかでもwakaさんが語る当時の秘話や裏話はまさにここでしか聞けない話!
残念ながらオフレコということでここには書けません。聞きたい方はぜひ次回のオフミに参加してくださいね!(笑)。

ふと時計の針に目をやると7時をとうにまわってる。9時にはここをでなくてはならない。
そろそろwakaさんが持ってきてくれた秘蔵VTRを流さなくては...。
番頭さんを促しテープを交換してもらう。

「ステージ101!」懐かしいあのオープニングの声が聞こえテーマミュージックが流れると、一斉にみんなの目はビデオの画面に釘づけになった。
夢にまで見た101の未公開映像!!残念ながら私にはこの感動をあらわす適当な言葉を見つけることができない。いや、どんなに言葉を重ねたとしてもあの感動を表すことはできないに違いない。

番組終了からはや26年。当時家庭用VTRは一般家庭には普及しておらず、オープンリールやカセットデッキで録音したわずかな音声を私たちファンは宝物のように大切にしてきた。
そして90年代になってようやく、唯一NHKに残っている最終回の映像を見ることができたのだった。
そのたった1本の最終回ビデオを繰り返し繰り返し見ることが唯一私たちにできる当時を忍ぶ術だったのである。

たしかに最終回ビデオは感動的である。ラストの「涙をこえて」の大合唱はたとえ101を見たことが無い人でも思わず涙するであろう。
だが、4年間にわたる放送の中のたった1回ではステージ101という番組の何十分の一、いや何百分の一の側面しか見ることができない。
最終回ビデオに出演していないメンバーもたくさんいる。なんとかして最終回以外の映像を見れないものか...その悲願がついに叶う時が来た。

ビデオは73年12月9日放送分のものだった。(放送内容は容子さんの「ザ・バロン−Waka& Hiro Tribute」演奏曲リストを参照)
ああ!動くワカヒロか゜!卒業式に出演できなかった谷山浩子が!そして私の永遠のアイドル、ピコが!...(感涙)。
「アメリカン・パイ」が始まると、もはや全員が言葉を失い、ただひたすらモニター画面に映し出される映像を凝視していた。
幻想的なセット(この贅沢なセットにも改めて驚かされた)のなかで独特の歌声で語りかけるように歌うhiro。
そしてあの素晴らしいwakaのボーカル。
いまさらながらこの2人を越えるデュオは日本には存在しなかったのではないかと思えた瞬間であった。

そしてピコ。もうそこにピコがいるだけで感動である。再び動くピコが見られる今日という日まで生きててよかった....(涙)
そう思えるほど私はピコが好きだ。彼のピアノに、歌に、音楽に.....どれだけ励まされ慰められてきたことか。
きっとこの先も折にふれ彼のことを思い出すだろう。そう、「アメリカン・パイ」という新たな1ページを加えて...

ビデオが流れている最中、ほとんど放心状態であった私たちであったが、最後まで見終えると「はぁ〜っ」という深い溜息とともに、もう一度見たいという声がどこからともなくあがる。
もう一度ビデオを再生する。が、なぜか「アメリカン・パイ」になると皆ふたたび凝視モードに突入(笑)。
まあワカヒロとピコのファンで出席者の半数を占めるのだから、これも致し方ないでしょう(笑)。

26年ぶりに見る「ステージ101」の映像は何度繰り返し見ても飽きることはなく、できることなら一晩中でも見ていたかったのだが、残念ながら2回目の再生を終えたところでお開きの時間となってしまった。
秘蔵映像をしっかりと脳裏に焼き付け、皆さんとお会いできた喜びを胸に、いつかまた再会することを誓い合って私たちはFを後にした。
午後9時。長い一日の終わりだった。

最後になりましたが、お忙しい中お集まりくださった参加者のみなさん、wakaさん、shinさん、幹事の労を引き受けてくださった番頭さん ありがとうございました。
そして最後までつたないレポを読んでくださったあなた、どうもありがとう。

fine......

追記

Fを後にしたあと帰宅組は駅へ直行、ハシゴ組は夜の街へと繰り出していったのでありました。
当然ハシゴ組の私は最終電車で帰宅の途についたのでした。長くそして楽しい一日の終わりでした....


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